電子レンジ700W3分でパスタを美味しく茹でる

目次

免責事項

食品を長期間水の中に浸す、という条件次第では細菌が増殖し、食中毒になり得る行為をしています。 温度管理の失敗や利用する水によっては食中毒のリスクがあるため、この記事に書かれている内容を実行して生じた全ての損失について一切の責任を負わないものとします。

でも美味しいです。 また、定量評価が甘いエセ学生レポート調で書いてあります。

ネタをネタとして受け取れない状態にある場合、「3行でまとめると」以降を読まず、早急にパスタを24時間浸水し、翌日に仕上げの茹で調理をし、素早く美味しいパスタを食べて心の平穏を得ることを推奨します。

3行でまとめると

  • 電子レンジで500W、10分で乾燥重量100g(1人前)、茹で時間7分のパスタが茹でられる
  • 冷蔵庫内で24時間浸水すると茹で時間を大幅に圧縮できる
  • そのパスタを電子レンジで700W、3分、最小の水量で加熱すると同条件のパスタをより早く美味しく茹でられる

背景

5kgのパスタを買ったので日々パスタを食べる生活をしている。 また、洗い物を減らすため、パスタの茹でを電子レンジで行っている。

調理条件としては、レンジの調理容器で7分茹で100g(1人前)の調理には3分を足して500mLの水で10分。 沸騰しないが十分な温度になる量の水を使う。

課題

上記の手法で茹でたパスタは、日により出来上がり(≒アルファ化しているデンプン粒の割合と考えられる)が異なる傾向が見られた。 加えて、10分という長い調理時間を使う。

茹で加減の安定化、茹で調理時間の短縮という2つの課題を、電子レンジでの茹で調理という制約下で解決することにした。

既存手法

パスタの茹で時間の削減について「パスタ」「浸水」「時短」のキーワードで調査を行ったところ、2013年あたりが初出と思われる。これらの手法は基本的に、電子レンジでの茹で調理という制約はなく、「茹で時間の短縮」という観点で行っている。

本手法

250mLの水で冷蔵庫下(気温10℃未満)で24時間浸水、水切りを行う。 200mLの水を入れ、電子レンジ700W 3分で茹で調理。 湯切り後、パスタソースを和える。

試行ログ

試行1

400mLの水で、24時間浸水後、水切り。 パスタソースを和えて電子レンジ加熱(700W 3分)を行う。

まずは、既存手法を電子レンジ調理に持ち込む事を試みた。 ただ、仕上げの茹で調理に関しては、時間短縮が目当てなので、仕上げの茹で調理をパスタソースと和えた状態での加熱調理とした。

24時間浸水することで、パスタに水分を吸わせる。ここまで既存手法と同じである。 白色に変色しているパスタにパスタソースを和えて加熱した。

電子レンジで700W、3分ほどの加熱を行った。

結果としては、加熱にムラが出来てしまい、色に変色したパスタが残っており、「プリプリ」というより「もっちゃり」した食感となってしまった。あいにく粘度計は持ち合わせていないため、定量的な評価は断念する。

試行2

試行1と同様の条件で、24時間浸水後、水切り。 250mLの水を加え電子レンジで仕上げの茹で調理(700W 2分)。 その後、湯切りを行いソースを和える。

直前の試行の問題点として、加熱ムラがあった。 熱的な緩衝が必要と考え、水を入れ加熱した。

結果としては、加熱のムラが改善されて、やや茹で不足のパスタが出来上がった。

試行3

この試行で、仕上げの水を加える量を最小限に抑え茹で加減の安定化を図れる可能性がある事に気づいた。

同様の容器、同様の水量、同様の加熱時間で変化し得るのは気温と水温である。 そのうち、比熱の関係上支配的な要素は水温と考え、仕上げの茹で調理前に用いる水の量を減らす事にした。

浸水後の水切りまで試行1,2と同様。 200mLの水を加え電子レンジで仕上げの茹で調理(700W 3分)。 その後、試行2と同様にソースを和える。

試行3の結果として、「ぷりぷり」とした食感のパスタが得られた。

まとめと今後の課題

今回は、24時間の浸水と、仕上げ時の水量の削減により、レンジの茹で調理の時間を短縮し、食感を改良した。

10分の調理を24時間の浸水によって、食感を改良した上で7分短縮した。 浸水のための準備を行う時間を考慮しても、少なくとも5分の時間短縮となる。

今後、より水量と加熱時間の最適化、仕上げの茹で調理に用いる水の水温がより極端な条件下での変化を観察し、さらなる調理時間の短縮、試行3で得られた食感をより安定して得ることを目指す。